50代からの起業、迷わずやりたいことを選ぶ。

どの分野、どの業種で起業するか。

ここを考えることは、起業の楽しさの始まりです。

今までの知識や経験、人脈を活かせる分野を選ぶか、まったくの異業種にチャレンジすることを選ぶか。好きなことや趣味を仕事にするか。

こんな会社を作りたい、こんな店を開きたい、起業を決めたときから夢や理想も膨らみます。

どれを選択するのも自由です。

ただ、儲かりそうな分野だからと言う理由で業種を選ぶのは、ちょっと一考ではないかと思っています。

当然、起業する限り収入の増加を目指します。ならば儲かりそうな業種を選択することも間違いとは言えません。もちろんその分野で大成功されている方々もいらっしゃいます。

けれども、起業すると少なからず苦労も付いてきます。いい時も悪い時もやって来ます。

儲かりそうな分野を選んだのに、あまり成果がでない。こんなはずじゃなかった。おまけにかなりの初期投資をしているので、引くに引けない。これでは元も子もありません。

儲かりそうな分野だからと思い、あまり好きではないけれど選んだ仕事で起きる苦労は、かなりの苦痛になるのではないでしょうか。それを引くに引けずこの先何年も続けて行くことは苦しいことです。

何のために起業したのか?なんて考えながら、消沈してしまうのは辛いものです。

けれど、やりたい仕事、好きで始めた仕事であればどうでしょうか。

軌道に乗せるまでの我慢も苦労も苦痛ではないはずです。むしろ充実と楽しさを味わえるものだと思います。

たとえその分野に経験がなくとも好きだから続けられる。充実した毎日を過ごせる。出てくる成果に心から喜びを感じる。

これを味わいたくて起業するのではないでしょうか。

先の儲かりそうな分野で大成功している方々も、きっとその分野が堪らなく好きだからなのだと思います。

起業戦略的には、経験のない未知の分野は避けることが望ましいし、競合の多い分野は避けることが得策だと言われています。

起業をサポートする方々の経験から導き出された適切なアドバイスだと思います。

けれど未知の分野を避け、競合の多い分野を避け、その中で儲かる分野を探し、なお且つそこに自分の好きな事を当てはめる。そんな起業なんて不可能ではないでしょうか。

好きだから努力できる。永く続けられる。我慢もできる。苦労も苦痛に感じない。充実した日々が送れる。そんな仕事を選んでいいと思います。

起業は、迷わずやりたいことを選んでいいと思っています。