50代の起業は、ローリスクなのでしょうか。

50代からの起業は、ローリスクなのでしょうか。

2014年度版の中小企業白書では、2012年調査結果として全起業者のうち 50代14.3%、 60代32.4%、であり、実に全起業者の46.7%が、50代60代となっています。

 

50代は知識あり、経験あり、人脈あり、資金ありと言われます。だからローリスクなのでしょうか。

あわせて、世の中のしくみや儲かるしくみを心得ているから、ローリスクなのでしょうか。

確かにそれは言えますが。

それらは起業しやすい条件を持っている、と言うことだけではないかと思っています。

業種はさまざまですが、起業して小さな会社やお店を持つと、すぐに市場の競争に巻き込まれます。

否が応でも大手、中小、老舗、経験豊富なやり手社長達たちに囲まれながらの商売になります。

どんなに蓄えがあっても、鳴かず飛ばずが続けば資金は無くなります。あきらめてしまえば廃業です。

厳しい環境の中で、再び就職先を探すことになってしまいます。

若い起業家の方々には、やり直すチャンスも時間もたくさんありますが、50代からの起業家は最後の勝負になるのではないでしょうか。

後がない分、むしろハイリスクではないかとも思ってしまいます。

それでも、やりたい仕事で起業するとすれば。

いかに知識、経験、人脈、資金、気力、体力、持っているものすべてをフル活用するかです。

当たり前のことですが、起業に対して過信は禁物です。

毎月一定の給与をもらうことに慣れている分、どこかに甘さがあるかもしれません。

起業して、売れなければ翌月から収入ゼロです。1円も入って来ません。維持するためにどんどん蓄えも減少します。

起業には、本当に覚悟が必要だと思います。

考えて、考えて、休みも取らずに朝から晩まで働いて。趣味も遊びもそっちのけ。オンとオフのバランスも悪くなります。

それでは自分で起業した意味がないじゃないか、と言われる方もいらっしゃると思います。それならサラリーマンのほうがいいと思う方もいらっしゃると思います。

けれど、起業成功率は100%ではないのです。

小さな会社は、簡単に市場から弾き飛ばされてしまいます。

軌道に乗るまで、ある程度の一定収入が得られるようになるまで、頑張りぬかなければなりません。

それが3年なのか5年なのか10年なのか。

それでも好きな仕事で、やり抜く強さがある。

知識、経験、人脈、資金をフルに活用して生き残る強さがある。

これができるから、リスクを回避することができる。

50代起業のローリスクとは、ここにあるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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